研究者がオーストラリアに長期滞在する場合に必要となるビザはTemporary Activity Visa(408ビザ)というものです。半年滞在した学生も同じビザで2週間で届いたのですが、私の場合は1年半のビザにしたからか、3か月半かかりました。どんな感じだったかレポートします。
まず、パスポートを更新しました。これをしないと始まりません。そしてANUからレターをもらいます。これはすぐに対応してくれました。健康保険に入ります。Allianzというところにしました。月額4-5万円払います。自分の分だけなら大学が出してくれるようです。運転免許証、銀行残高証明、雇用証明書、履歴書、住民票を用意します。日本語のものは有料の翻訳サービスに依頼しました。NAATIというオーストラリアの公式の翻訳免許をもった人に頼むと値段が倍増しますが、普通の翻訳でよいようです。住民票の翻訳で3000円くらいです。ちなみに渡航後に運転免許の書き換えをする場合はNAATIの翻訳が必要ですが、日本大使館でやってくれます。2000円くらいです。もうひとつ用意しないといけなかったのが、犯罪履歴証明書です。警視庁に2回行かないといけません。最初から必要なものを全てリストしておくべきなのですが、私のように五月雨式にやると、パスポートを待って、来て次に犯罪履歴書を待って、また待って、とずるずる遅れていきます。10月初旬からとりかかり、ビザ申請まで行けたのは11月1日でした。
オーストラリアのビザの申請は完全オンラインです。パスポートを提出に行く必要もなく、ビザの紙を貼られることもありません。取得するとパスポート情報とリンクするようです。ImmiAccountというページで、申請完了という画面が出て、一般情報としておよその待ち時間を知ることができます。「50%の申請者は2か月以内に取得、90%の申請者は3か月以内に取得」と表示されました。そこから2か月経っても音沙汰がありません。ImmiAccountを再び確認すると、「50%の申請者は3か月以内に取得、90%の申請者は4か月以内に取得」と表示が変更になっていました。時間と共に待ち時間の見積もりが変わるんだったら全く意味がないではないかと思いました。1月23日に出発するつもりで航空券やらゲストハウスやらを手配済みだったので、1月半ばにいよいよ心配になりオーストラリアの移民局に国際電話しました。
国際電話はなかなかつながりませんでした。35分待たされました。いくらかかったのでしょう。どこかでボタンを押し間違えたみたいで、日本語の通訳がつく設定になってしまいました。英語でいいですと言おうとしたのですが、そうするとまた最初からやり直しになりそうだったので、通訳さんをつけて係の人と会話しました。係の人が私の申請を確認し、「1月23日から3か月以内には絶対に発行されるから、観光ビザで入国してください」と言われました。先述のように全てデジタルなので、入国している間にビザのステータスが変わるというわけです。これを聞いて一安心し、予定通り1月23日に渡航しました。最終的にビザが発行されたのは2月17日でした。
(宗宮)